2024-05-13 |
中国/政策/電子・IT |
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中国当局、ネット企業が不正競争行為を防ぐ責任を強化
中国の国家市場監督管理総局は先ごろ公表した「ネットワーク不正競争防止の暫定規定」に、プラットフォーム企業の責任強化を盛り込んだ。プラットフォーム企業自身が規範に沿って同業との競争行為の管理を強化し、競争優位に立つ狙いでデータアルゴリズムを乱用するなどの問題を規制するよう求めた。今年9月1日付で施行する。
国家市場監督管理総局は11日に公表した同規定の解説のなかで「膨大な量のデータを保有し、多数の主体がアクセスするプラットフォーム企業は、ネット上の不正競争監視の重点対象であるだけでなく、共同監視の要でもある」と位置付けた。
同規定は不正な競争行為を大きく3つに分類し、認定基準を明確にした。第1に、偽造品や紛らわしい虚偽の宣伝などの以前から行われていた不正がインターネットに持ち込まれたもので、見せかけの注文や好意的なレビューに報酬を与えるなどの手法を規制し、現行規制の穴をふさぐ。第2に、不正競争防止法が規制するネット上の不正競争行為を細かく規定し、トラフィックハイジャックや悪意のある妨害などの形式と要件を列挙した。第3に違法なデータ取得、差別的取扱いなどの技術的手段を使った新型の不正競争行為を規制する。