10日前場の香港市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.74%高の18859.60ポイントだった。中国企業指数は1.80%高の6679.00ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で939億HKドル。
ハンセン指数は始値で年初来高値を更新。次第に上げ幅を広げ、前場の高値圏で引けた。中国当局が、相互取引制度を通じて香港株に投資する本土個人投資家を対象に配当金にかかる所得税の免除を検討中との報道を受け、金融株を中心に高配当株が買いを集めて相場を押し上げた。前日の米株高と米長期金利の低下も買い安心感につながった。
個別では、香港証券取引所(
00388)が大幅に続伸。配当性向が高い割にバリュエーションが低いとされる中国国有企業の上昇が目立ち、中国建設銀行(
00939)、中国神華能源(
01088)、中国平安保険(
02318)、中国中信(
00267)などが大きく買われた。半面、電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(
02015)とBYD(
01211)が安い。米バイデン政権が来週にも中国製EVなどに対する新たな輸入関税を発表すると伝わり、嫌気した売りが出た。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)は反落した。