中国最大の半導体ファウンドリー、SMIC(
00981) は9日大引け後、2024年4−6月期の売上高が前四半期比5−7%増える見通しを示した。粗利益率は9−11%と予想。一部顧客からの前倒し納品需要が続く半面、生産能力の拡大に伴い減価償却が四半期ごとに増えて利幅が縮小すると見込む。外部環境に大きな変化がないことを前提に、24年は業界平均を上回る売上高を目指す。
同時に発表した24年1−3月期の業績は、売上高が前四半期(23年10−12月期)比4.3%増の17億5000万米ドル、粗利益率は13.7%(前四半期は16.4%)となり、ともに同社が2月に示した見通しから上振れした。純利益は58.9%減の7200万米ドル。ウエハー出荷量(8インチ換算)は7.2%増の179万4900枚、設備稼働率は80.8%(前四半期は76.8%)だった。
SMICの9日終値は前日比4.71%高の16.02HKドル。