9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.22%高の18537.81ポイントだった。中国企業指数は1.61%高の6560.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1236億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上し、上げ幅を拡大した。週末に中国の物価統計などが発表されるとあって、後場は上値の重さが目立ったものの、前日のNY市場でダウ平均が6日続伸したことや、きょうの本土市場の上昇が好感された。中国の税関総署が9日に発表した2024年4月の米ドル建て貿易統計で輸出、輸入ともに前年同月比でプラス成長に転じたことも投資家心理を強気に傾けた。
ハンセン指数構成銘柄では美団(
03690)が4%近く上昇し、指数を押し上げた。レノボグループ(
00992)が8%超上昇したほか、東方海外(
00316)や信義光能(
00968)の上昇も目立った。浙江省杭州市が住宅の購入規制を撤廃したことを受け、龍湖集団(
00960)や華潤置地(
01109)など本土不動産株も買われた。半面、理想汽車(
02015)が2%超下げたほか、翰森製薬(
03692)やトリップ・ドットコム(
09961)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.95%高の3947.41ポイント。BYDエレクトロニック(
00285)やレノボグループ、華虹半導体(
01347)が上昇率上位だった。指数構成銘柄以外では、24年1−3月期決算を発表した汽車之家(
02518)が5%超上昇した。