2024-05-07 |
中国/業界動向/不動産 |
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中国の不動産市場は依然「底探り」の状況=S&P
米格付け会社S&Pグローバルは最新リポートで、中国本土の不動産市場について、依然として底を探る状況にあるとの見解を示した。販売が持続的に減少する中、構造的な要因が不動産デベロッパーを圧迫しているとした。『信報』が7日伝えた。
S&Pは、多くの不動産デベロッパーが依然として資本市場を通じた資金調達が困難で、キャッシュフローがマイナスに転じた場合、債務を返済するためにあらゆる手段を尽くさざるを得ない状況に追い込まれると指摘。市場では構造的な変化が生じており、デベロッパーが不利になっているとの見方を示した。政府は低所得者向けの保障性住宅の供給を増やす方針を示していることから、デベロッパーの販売に影響する可能性があるとした。不動産販売が大幅に落ち込んだ場合、デベロッパーは非中核資産の売却や、増資などを検討しなければならないと予想した。