中国の新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(
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同社はニューラルネットワークを基盤とする計画・制御用の大規模モデル「XPlanner」を導入し、自社の先進運転支援システム(ADAS)「XNGP」が持つ人に似た能力を増強したと明らかにした。また、都市部の特定ルートの走行を支援する機能「AIバレードライバー」のブレビューを行った。XNGPの対象地域外でも中国で最大10のルート(最長100キロメートル)を登録可能という。
同社によると、都市部運転シナリオにおけるXNGPの月間利用者(MAU)普及率は2024年4月時点で82%に達した。同月、カーナビと自動運転支援機能を組み合わせた独自技術「NGP(Navigation Guided Pilot)」の機能テストをドイツの高速道路上で成功させており、高速道路NGPの海外展開に向けた開発が着実に進んでいるとした。
小鵬汽車の2日終値は前営業日比8.24%高の34.15HKドル。