中国の検索エンジン大手、百度(
09888)は電気自動車(EV)大手の米テスラに中国の公道でデータを収集するための地図作成ライセンスを供与することで合意したもようだ。これにより、テスラが「フルセルフドライビング(FSD)」と呼ぶ運転支援システムを中国で提供する上で行政上の最後のハードルを乗り越えることになる。カメラを利用して高精度な位置を特定するレーンレベル・ナビゲーションシステムもテスラに提供する。ロイター通信が29日、事情に詳しい関係者の話として伝えた。
合意は最近成立し、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は中国の李強首相と28日に会談している。マスクCEOは中国当局側との会合で、FSDソフトウエアの中国投入と、データの海外移転について承認を求めたとみられる。中国では、すべてのインテリジェント運転システムは、公道で走行する前にマッピング免許を取得しなければならない。外国企業は免許を保有する国内企業と提携する必要がある。百度は 免許を取得した十数社のなかの1社。
百度の株価は日本時間午後3時25分現在、前営業日比4.06%高の105HKドルで推移している。