25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.27%高の3052.90ポイントだった。深セン成分指数は0.14%高の9264.48ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7742億9600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、前場半ばに切り返し、その後は総じてプラス圏でもみ合った。中国当局による政策支援の効果を期待する買いが相場を支えた。中国の財政部と国家税務総局は25日、製造業の発展を支援する主な税優遇措置に関するガイドラインを公表した。もっとも、4月30日−5月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えるほか、中国本土では来週半ばからメーデー連休に入ることもあり、上値は限られた。後場にはわずかながら前日終値を割り込む場面もあった。
セクター別では、化学原料、化学肥料、製薬、航空・空港運営などが高い。半面、軍需関連、文化・メディア、通信設備、ソフトウエア開発などが売られた。
A株市場では、テック株の大族激光科技産業集団(
002008)と立訊精密工業(
002475)の上昇が目立った。非鉄金属の中国アルミ(
601600)、中堅銀行の招商銀行(
600036)、航空大手の中国国際航空(
601111)、漢方薬の華潤三九医薬(
000999)なども買いを集めた。半面、環境関連の北京東方園林環境(
002310)が大幅安となったほか、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)などが下げた。
上海B株指数は0.63%高の247.68ポイント、深センB株指数は0.34%高の1071.64ポイント。