23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前日比0.74%安の3021.98ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の9183.14ポイントと4営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7753億4500万元だった。
上海総合指数は序盤に下げ幅を拡大。中国の財政出動に対する根強い期待を背景に下値は堅かったものの、終値ベースで16日以来1週間ぶりの安値を更新した。中東情勢の緊迫化を受けて上昇していた資源株が前日に続いて売られ、指数を押し下げた。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ先送り観測を背景に米ドル相場が上昇するなか、人民元安に伴う資金流出も警戒されたもよう。セクター別では貴金属が全面安のほか、バッテリー素材、造船、石炭、鉄鋼、観光が売られた。半面、教育、建設コンサルティングサービス、美容ケア、ソフトウエア開発が買われた。
A株市場では、アルミ大手の中国アルミ(
601600)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)、造船大手の中国船舶重工(
601989)が安い。監視システムの科大訊飛(
002230)、造園・緑化事業の北京東方園林環境(
002310)は大幅に続落。前日高かった旅行会社の中青旅控股(
600138)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)も売られた。半面、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)と華東医薬(
000963)が高い。銀行株の交通銀行(
601328)、半導体製造装置の北方華創科技集団(
002371)も上昇。白酒メーカーの貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)はそろって続伸した。
上海B株指数は1.46%安の242.75ポイントと4営業日続落。深センB株指数は0.40%安の1062.15ポイントと3営業日ぶりに反落した。