週明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.67%安の3044.60ポイントだった。深セン成分指数は0.43%安の9239.14ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8220億7100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。ただ、上値の重さが意識されると、前場半ばに下向きに転じ、その後はマイナス圏でもみ合った。イスラエルとイランが報復合戦に陥る公算は大きくないとの見方が広がり、地政学的リスクへの警戒感がやや和らぐなか、中東情勢の緊迫化を受けて買われていた資源株が利益確定売りに押され、相場の重荷となった。終盤には一段安となり、この日の安値圏で取引を終えた。
セクター別では、貴金属、石油、石炭が全面安。採掘、宝飾品、建設コンサルティングも売られた。半面、観光・ホテル、酒造、軍需関連などが上昇した。
A株市場では、環境関連の北京東方園林環境(
002310)が急落。テック株の富士康工業互聯網(
601138)と曙光信息産業(
603019)の下げがきつい。不動産開発の招商局蛇口工業区控股(
001979)、鉄道車両大手の中国中車(
601766)、建設機械メーカーの中聯重科(
000157)なども大きく売られた。半面、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、食品関連の洽洽食品(
002557)、牧原食品(
002714)、小売りの王府井集団(
600859)などが買いを集めた。
上海B株指数は2.29%安の246.34ポイント、深センB株指数は0.1%高の1066.45ポイント。