19日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.99%安の16224.14ポイントだった。中国企業指数は0.99%安の5746.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1061億5000万HKドル。
ハンセン指数は前場に下落率が一時2%を超えた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方が広がった上、中東情勢の緊迫化を受けてリスク回避の売りが膨らんだ。中東の複数のメディアが「イラン領内の複数の場所で爆発があった」と報じた。もっとも、心理的節目の16000ポイントに近い水準では下げ渋り、じりじりと下げ幅を縮小して引けた。セクター別では一般消費財と医療・ヘルスケア、情報技術が大きく下げた一方、エネルギーが逆行高。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)が売られて相場の重荷となった。電気自動車(EV)の理想汽車(
02015)は7.40%安。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)も大幅安だった。医薬品関連の下げが目立ち、中国生物製薬(
01177)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、薬明生物技術(
02269)が売られた。一方、石油株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって上昇した。海運大手の東方海外(
00316)と不動産管理の碧桂園服務(
06098)は大幅に反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.35%安の3278.06ポイントと3日ぶりに反落。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、EVの小鵬汽車(
09868)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は東方甄選(
01797)だけだった。