16日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4営業日続落。終値は前日比2.12%安の16248.97ポイントだった。中国企業指数は1.92%安の5743.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1145億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。終値ベースで3月7日以来、およそ6週間ぶりの安値を更新。3月の米小売売上高の予想上振れを受けた米長期金利の上昇が嫌気されたほか、中東情勢の緊迫化が警戒されるなか、運用リスクを回避する動きが広がった。一方、午前中に発表された中国の主要経済指標は、1−3月の国内総生産(GDP)前年同期比伸び率が市場予想を上回ったものの、3月の小売売上高と鉱工業生産は予想から下振れした。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)などが大幅安。上昇はエネルギー株のペトロチャイナ(
00857)と中国神華能源(
01088)、本土不動産株の中国海外発展(
00688)の3銘柄のみだった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.04%安の3337.85ポイントと大幅に4営業日続落。構成30銘柄がすべて下げた。蔚来集団(
09866)、舜宇光学科技、センスタイム(
00020)、小鵬汽車(
09868)が下落率上位だった。