2024-04-15 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(12日):ダウ475米ドル安と5日続落、インフレ長期化懸念でS&P500が1月以来の大幅安
12日のNY株式相場は大幅安。3月輸入物価や4月ミシガン大期待インフレ率が予想を上回る伸びとなり、インフレ長期化懸念、利下げ先送り見通しが強まったほか、中東の地政学リスクの高まりを受けてセンチメントが悪化した。2024年通期の純金利収入が見通しを下回るとしたJPモルガン・チェースが6%超下落するなど第1四半期決算を発表した大手金融機関が軒並み下落したことも重しとなった。
ダウ平均は一時581米ドル安まで下落し、475.84米ドル安(-1.24%)と5日続落して終了。S&P500とナスダック総合も終日マイナス圏で推移し、それぞれ1.46%安、1.62%安と大幅反落して終了。S&P500は1月31日以来の大幅安を記録し、ナスダック総合も3月5日以来の大幅安となった。週間ではダウ平均が2.37%安、S&P500が1.56%安とともに2週続落し、ナスダック総合は0.45%安と3週続落した。
4月月初来ではダウ平均が4.58%安、S&P500が2.49%安、ナスダック総合が1.25%安とそろって6カ月ぶりの反落ペースとなった。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。素材の1.77%安を筆頭に、IT、一般消費財、エネルギー、ヘルスケア、コミュニケーションなど9セクターが1%超の下落となった。ダウ平均採用の30銘柄はアップル(+0.86%)、トラベラーズ(+0.32%)など4銘柄が上昇した一方、JPモルガン・チェースが6.47%安、インテルが5.16%安となったほか、ディズニー、ボーイング、シスコ・システムズ、ゴールドマン・サックス、3Mが2%超下落した。
センチメントは大きく悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.91ポイントから17.31ポイントに上昇。昨年10月以来の17ポイント台となった。