週明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.10%高の16737.12ポイントだった。中国企業指数は0.48%高の5848.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で957億7000万HKドル。
ハンセン指数は前場に前週末終値を挟んで一進一退だったが、後場は堅調に推移した。中国国家統計局が午前に発表した1−2月の小売売上高と鉱工業生産が市場予想から上振れし、中国本土の株式相場が上昇して投資家心理の支えとなったもよう。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の20日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見を開くとあって、発言内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えた。セクター別では工業と情報技術が上昇した半面、不動産・建設、コングロマリットが下落した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導した。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)、新薬受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)も高い。前引け後に2023年12月本決算を発表した華潤ビール(
00291)は大幅に反発した。半面、不動産株の下落が目立ち、恒基兆業地産(
00012)、龍湖集団(
00960)、新鴻基地産(
00016)、華潤万象生活(
01209)が売られた。アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、スポーツ用品の李寧(
02331)、電気自動車の理想汽車(
02015)は大幅に続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.25%高の3594.22ポイントと3営業日ぶりに反発。電気自動車の小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)が大幅高だった。ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)は続伸した。一方、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) 、オンラインゲームのネットイース(
09999)が売られた。