15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.42%安の16720.89ポイントだった。中国企業指数は1.46%安の5820.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で1390億8000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を広げ、一時は下落率が2%を超えた。前日の米長期金利の上昇と米ハイテク株安の流れを引き継いだ売りが出た上、中国ハイテク企業を対象とする欧米の規制強化を受けて中国との関係悪化が警戒された。ただ、中国本土相場の上昇は投資家心理をある程度支えたもよう。ハンセン指数は20日移動平均線(大引け時点で16583.19ポイント)付近で下げ渋り、終盤にじりじりと下げ幅を縮小した。セクター別では金融と情報技術を中心に幅広く売られるなか、素材セクターが買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団、美団(
03690)、テンセント(
00700)が下げて相場の重荷となった。中国バイオ企業の米国事業を制限する米法案への懸念が根強く、薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大きく売られた。即席麺大手の康師傅控股(
00322)、スポーツ用品の李寧(
02331)は反落した。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、都市ガスの新奥能源(
02688)、電動工具の創科実業(
00669)が高い。製薬の石薬集団(
01093)と翰森製薬(
03692)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.50%安の3545.84ポイントと続落。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、電気自動車の蔚来集団(
09866)、白物家電の海爾智家(
06690)が大幅安だった。半面、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が反発した。