14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.71%安の16961.66ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の5906.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で1131億3000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に高くなる場面もあったが、ほどなくマイナス圏に沈むと、心理的節目の17000ポイントを割り、徐々に下げ幅を拡大した。中国政府が13日、設備投資や自動車・家電製品の買い替えなどを盛り込んだ景気刺激策を発表したことなどが好感されたものの、米下院が人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック、抖音)」の米国での利用を禁止する法案を可決し、運営会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)に売却を求めたことを受け、米中関係の悪化が警戒された。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)が13.08%安、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が12.12%安と急落。米国に拠点を持つバイオ業界団体が「バイオセキュア法案」への支持を表明したことが嫌気された。決算を発表したAIAグループ(
01299)が4%超下げたほか、美団(
03690)も売られて指数を押し下げた。半面、金価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)が3%超上昇したほか、申洲国際集団(
02313)や華潤置地(
01109)、シノペック(
00386)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.44%安の3603.83ポイント。ソフトバンクが一部保有株を売却したことが明らかになったセンスタイム(
00020)が4%超下げた。指数構成銘柄以外では、決算を発表した裕元工業(
00551)が33.49%高と急騰した。