14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.18%安の3038.23ポイントだった。深セン成分指数は0.52%安の9555.42ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆72億4600万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏へ切り返した。国務院(内閣に相当)が13日、大規模な設備更新と消費財の買い替えを後押しする新たな措置を公表したことを受け、景気対策の効果を期待する買いが先行。ただ、新措置はすでに市場である程度織り込まれており、一服感から次第に利益確定売りが優勢。後場はおおむねマイナス圏で推移し、下げ幅を拡大する場面もあった。
セクター別では、ゲーム、航空・宇宙関連、文化・メディア、半導体などが安い。半面、貴金属、バイオ医薬品、海運・港湾運営、環境関連などが買われた。
A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、奥飛娯楽(
002292)、巨人網絡集団(
002558)が大幅に続落。テック株の富士康工業互聯網(
601138)、用友網絡科技(
600588)、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)なども安い。半面、製薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)、建設機械メーカーの中聯重科(
000157)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、インフラ建設の中国中鉄(
601390)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.25%安の261.36ポイント、深センB株指数は0.11%安の1080.86ポイントだった。