13日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.07%安の17082.11ポイントだった。中国企業指数は0.29%安の5932.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で1204億4000万HKドル。
ハンセン指数は小幅に反落して寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。前日終値は昨年11月28日以来およそ3カ月半ぶりの高値だっただけに、いったん利益を確定する売りに押された。注目された2月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利下げの開始時期を遅らせるリスクも意識されたもよう。もっとも、前日の米ハイテク株高を受けた買いも入り、下値は限られた。セクター別では工業、不動産・建設が下げた半面、素材、医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系金融株の中国平安保険(
02318)、招商銀行(
03968)、中国工商銀行(
01398)が売られ、相場の重荷となった。医薬品卸売りの国薬控股(
01099)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、自動車販売の中升集団(
00881)、スポーツ用品の李寧(
02331)は大幅に反落した。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、発電大手の華潤電力控股(
00836)が反発。新エネルギー車の理想汽車(
02015)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.34%高の3656.30ポイントと4営業日続伸。スマートフォン部品・組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が高い。半面、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が大幅に下落した。