2024-03-13 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(12日):ダウ235米ドル高、S&P500は終値の最高値を更新
12日のNY株式相場は上昇。注目された米2月消費者物価指数(CPI)が予想をやや上回ったものの、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しを背景にエヌビディアやマイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどのAI関連株を中心に買い戻しが優勢となった。
ダウ平均は235.83米ドル高(+0.61%)と2日続伸して終了し、S&P500は1.12%高と3日ぶりに反発して終了。終値で3月7日以来の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.54%高と3日ぶりに反発した。
やや強い2月CPIを受けて米10年債利回りは前日の4.104%から4.150%に上昇した。S&P500の11セクターはIT、コミュニケーション、一般消費財、生活必需品など7セクターが上昇し、公益、不動産など4セクターが下落した。
寄り前に発表された2月CPIは前月比+0.4%と市場予想と一致し、前年比では+3.2%と予想の+3.1%を上回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数は前月比+0.4%、前年比+3.8%となり、それぞれ予想の+0.3%、+3.7%を上回った。やや強いCPIを受けて利下げの後ずれが懸念されたが、CMEのフェド・ウォッチが示す6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の72%から68%へと小幅な低下にとどまり、引き続き6月利下げ見通しが優勢だった。