12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.41%安の3055.94ポイントだった。深セン成分指数は0.51%高の9630.55ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1453億7500万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた。序盤に一時高くなったものの、再びマイナス圏に沈むとマイナス圏の狭いレンジでもみ合った。前日終値は昨年11月15日以来およそ4カ月ぶり高値だっただけに、いったん利益を確定する売りが優勢となった。もっとも、全国人民代表大会(全人代)の閉幕後に中国当局が具体的な産業振興策を打ち出すとの期待は根強く、下値は限定的。人民元相場の上昇が投資家心理をある程度支えたもよう。セクター別では貴金属が全面安のほか、石炭、電力、銀行が売られた。半面、不動産や酒造、漢方薬、航空宇宙が買われた。
A株市場では、石炭大手の中国神華能源(
601088)、アルミ大手の中国アルミ(
601600)、造船の中国船舶重工(
601989)、鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)が大幅に続落した。家電の海信家電集団(
000921)と珠海格力電器(
000651)も安い。台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)は反落した。一方、白酒メーカーの瀘州老窖(
000568)と宜賓五糧液(
000858)、調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)が大幅高。不動産株の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、万科企業(
000002)の上昇も目立った。
上海B株指数は1.62%安の259.20ポイントと続落。深センB株指数は0.83%高の1085.21ポイントと3営業日続伸した。