2024-03-12 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(11日):ダウ46米ドル高と反発、S&P500は続落
11日のNY株式相場は米株は高安まちまち。翌日の米2月消費者物価指数(CPI)や木曜日の米2月生産者物価指数(PPI)の発表を控える中、ハイテク株を中心に様子見姿勢が強まった。
ダウ平均は46.97米ドル高(+0.12%)と小幅に反発した一方、S&P500が0.11%安、ナスダック総合が0.41%安とともに2営業日続落した。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が4.34%安、エヌビディアが2.00%安となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1.36%安と2営業日続落した。
S&P500の11セクターは素材、エネルギー、生活必需品、公益など5セクターが上昇し、資本財、不動産、一般消費財、IT、コミュニケーションなど6セクターが下落した。
引け後の動きではオラクルが時間外で約13%高と急伸。クラウド部門の売上高が12%増と好調だった。
今週は先行きの利下げ見通しを巡り、2月CPIや2月PPIなどのインフレ指標が焦点となる。2月CPIの市場予想は前月比+0.4%、前年比+3.1%で、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数は前月比+0.3%、前年比+3.7%と、それぞれ1月の+0.4%、+3.9%から鈍化が見込まれている。また、金曜日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長も注目する3月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値にも要注目となる。