週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.43%高の16587.57ポイントだった。中国企業指数は1.63%高の5748.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で929億4000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に上げ幅を広げ、堅調に推移した。100日移動平均線(大引け時点で16645.65ポイント)付近では伸び悩んだものの、終値ベースで4日以来1週間ぶりの高値を付けた。この日閉幕した中国の全国人民代表大会(全人代)の後、中国当局が具体的な産業振興策を打ち出すと期待する買いが相場を押し上げた。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では情報技術と必需消費財、一般消費財、医療・ヘルスケアが上げた一方、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は11.17%高と大幅に8営業日続伸した。スポーツ用品の李寧(
02331)、電動工具の創科実業(
00669)も高い。不動産管理の華潤万象生活(
01209)は反発した。半面、エネルギー株の中国神華能源(
01088)とCNOOC(
00883)が大きく売られた。パソコン大手のレノボグループ(
00992)は反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.86%高の3482.29ポイントと続伸。動画配信のビリビリ(
09626)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)の上昇が目立った。構成30銘柄のうち下落はレノボグループと理想汽車(
02015)の2銘柄だけだった。