ゴールドマン・サックスは最新リポートで、安全保障上のリスクを理由に中国バイオ企業との契約を禁じる法案が米上院の国土安全保障・政府問題委員会を通過したことを受け、潜在的な影響を分析・評価した。ゴールドマンは3つのシナリオを想定しており、リスクが最も小さいものとして、連邦政府の援助を受けた医療機関に関連するプロジェクトを失うことを挙げた。また、より厳しいシナリオとして米国での売り上げを失うこと、極端なシナリオとして国際業務全般が影響を受けるような制裁が科されることを挙げた。『AAストックス』が11日伝えた。
ゴールドマンは、「薬明系」と呼ばれる3銘柄の利益予想をこれまで通りに据え置いたものの、市場のセンチメントの変化やリスクの高まりなどを考慮し、目標株価を平均44%引き下げた。具体的には、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、薬明合聯生物技術(
02268)の投資判断をいずれも「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価をそれぞれ57.5HKドル、21.6HKドル、26.1HKドルに引き下げた。
日本時間午後2時36分現在、関連銘柄の株価は以下の通り。
■無錫薬明康徳新薬開発(
02359):48.75HKドル(前営業日比4.17%高)
■薬明生物技術(
02269):17.66HKドル(同1.26%高)
■薬明合聯生物技術(
02268):20.70HKドル(同1.19%安)