7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.27%安の16229.78ポイントだった。中国企業指数は1.04%安の5613.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で980億HKドル。
ハンセン指数は前日終値付近でもみ合った後、中盤以降は徐々に下げ幅を拡大した。前日の米株高を好感して序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、全国人民代表大会(全人代)が開催中とあって様子見ムードは強く、8日に米雇用統計、9日に中国物価統計の発表を控えていることもあり、積極的な買いは控えられた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)がともに20%超下落。中国バイオ企業との契約を安全保障上のリスクを理由に禁じる法案が米上院の国土安全保障・政府問題委員会を通過したことで、嫌気した売りが膨らんだ。美団(
03690)が3%超下落し指数を押し下げたほか、中升集団(
00881)や理想汽車(
02015)の下落も目立った。半面、決算を発表したJDドットコム(
09618)と九龍倉置業地産(
01997)が大きく上げたほか、金価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)も高かった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.56%安の3359.34ポイント。理想汽車や小鵬汽車(
09868)、閲文集団(
00772)が下落率上位だった。