7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.47%安の16361.09ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の5667.70ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で505億2000万HKドル。
ハンセン指数は売り買いが交錯し、方向感を欠く値動きとなった。前日の米株高が好感されたほか、中国の税関総署が7日発表した2024年1−2月の米ドル建て貿易統計は輸出が前年同期比7.1%増となり、市場予想の1.9%増から大きく上振れた。ただ、全国人民代表大会(全人代)が開催中とあって様子見ムードが強いほか、8日には米雇用統計、9日には中国物価統計が発表される予定で、積極的な買いは控えられた。
個別では、薬明生物技術(
02269)が20.74%安、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が16.06%安と急落。中国バイオ企業との契約を安全保障上のリスクを理由に禁じる法案が米議上院の国土安全保障・政府問題委員会を通過したことで、嫌気した売りが膨らんだ。理想汽車(
02015)やネットイース(
09999)の下落も目立った。半面、決算を発表したJDドットコム(
09618)が6%超上昇したほか、金価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)も買われた。