6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.26%安の3039.93ポイントだった。深セン成分指数は0.22%安の9395.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9317億8300万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。小動きで始まった後にマイナス圏に沈んだが、前引け前にプラス圏に急浮上。ただ、上値の重さが意識されると、後場後半に再び下げに転じた。全国人民代表大会(全人代)が開催されるなか、政策期待が根強いものの、指数は昨年11月下旬以来の高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが出た。
セクター別では、保険が全面安。自動車、文化・メディア、銀行、半導体なども安い。半面、風力発電設備が全面高となったほか、電機、送配電設備、太陽光発電設備などが買われた。
A株市場では、監視システム大手の浙江大華技術(
002236)と杭州海康威視数字技術(
002415)がそろって安い。電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)が5営業日ぶりに反落。同社は6日、5日の株価の急騰について「経営活動、主要顧客、主要製品に大きな変化はなく、開示すべき重要情報はない」と説明した。国有銀行大手の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)、不動産株の招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)なども下げが目立った。半面、環境関連の北京東方園林環境(
002310)、福建龍浄環保(
600388)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)、テック株の歌爾(
002241)、曙光信息産業(
603019)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.39%安の263.84ポイント、深センB株指数は0.16%安の1072.65ポイントだった。