中国の粉ミルク・サプリメント大手、健合国際(
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23年通期の売上高は1桁台後半の伸びになる見通し。部門別では成人用サプリメント・ケア製品とペット向け製品が2桁台の増加と堅調に伸びた一方、乳幼児向けは2桁台の減少とさえなかった。調整済みEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は2桁台前半の増加、調整済みEBITDAマージンは2桁台半ばの水準を維持するとした。