5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比1.95%安の16272.77ポイントだった。中国企業指数は1.83%安の5608.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で632億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、序盤に下げ幅を拡大した。中国の第14期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第2回会議は北京時間の午前9時に開幕。李強首相は政府活動報告で、2024年の国内総生産(GDP)成長率の目標を「5%前後」に設定し、前年と同水準に据え置いたほか、24年の財政赤字率はGDP比3%とした。おおむね市場の予想通りで、ポジティブサプライズがなかったと指摘する声が出ている。
個別では、JDドットコム(
09618)、京東健康(
06618)、阿里健康(
00241)、トリップ・ドットコム(
09961)などネット関連株が売られ、相場の下げを主導。自動車ディーラーの中升集団(
00881)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、製薬株の中国生物製薬(
01177)なども安い。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、産金株の紫金鉱業集団(
02899)、23年12月本決算の業績速報を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)などが逆行高となった。