週明け4日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.04%高の16595.97ポイントだった。中国企業指数は0.28%安の5712.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1068億6000万HKドル。
ハンセン指数は前週末終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた展開。前週末のNY市場で長期金利の低下を背景にハイテク株が上昇し、流れを引き継いだ買いが相場を支えた。全国人民代表大会(全人代)の開幕を5日に控え、2024年の国内総生産(GDP)成長率や財政赤字の対GDP比率などの目標設定の内容を見極めようと様子見ムードが広がった。セクター別では医療・ヘルスケアとエネルギーが上げた半面、一般消費財、不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が12%前後上昇。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、ガラス大手の信義光能(
00968)、生活アプリ運営の美団(
03690)は大幅に続伸。電動工具の創科実業(
00669)、製薬の翰森製薬(
03692)も買われた。半面、電気自動車の理想汽車(
02015)が11%近く反落。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、不動産株の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、碧桂園服務(
06098)はそろって続落した。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.38%安の3474.77ポイントと3営業日ぶりに反落。動画配信のビリビリ(
09626)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が高い。一方、理想汽車と同業の小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)が大幅安だった。