29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.15%安の16511.44ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の5677.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で1303億5000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。前日の米株安の流れを引き継いで安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の値動き。本土株高を好感して高くなる場面もあったが、勢いは続かなかった。米連邦準備理事会(FRB)が注視する1月PCE価格指数の発表を香港時間きょう夜、中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表をあすに控え、投資家が積極的にリスクを取る動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2023年12月本決算を発表したバドワイザーAPAC(
01876)と百度(
09888)が大幅安。石炭メーカーの中国神華能源(
01088)、宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)、長江グループ系公益事業者の長江インフラ(
01038)や、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)なども売られた。半面、2023年12月本決算の予想上振れを好感して信義光能(
00968)が24.28%高と急伸したほか、その親会社の信義ガラス(
00868)、半導体受託開発のSMIC(
00981)、製薬関連の翰森製薬(
03692)、薬明生物技術(
02269)などが買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.14%高の3431.30ポイントと反発。東方甄選(
01797)、SMIC、華虹半導体(
01347)、BYDエレクトロニック(
00285)が上昇率上位。半面、百度のほか、ウェイボー(
09898)、衆安在線財産保険(
06060)の下げがきつかった。