29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.15%高の16561.53ポイントだった。中国企業指数は0.02%高の5689.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で472億4000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しく、本土市場を追随する値動きが目立った。前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏へ浮上。上海総合指数が上昇に転じたことが安心感につながったもよう。もっとも、上海総合指数が心理的節目の3000ポイント付近で伸び悩むと、ハンセン指数も終盤に上げ幅を縮め、マイナス圏に沈む場面もあった。米連邦準備理事会(FRB)が注視する1月PCE価格指数の発表を香港時間きょう夜、中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表をあすに控え、様子見気分も漂った。
個別では、前日大引け後に発表した2023年12月本決算の予想上振れを好感して信義光能(
00968)が急伸。その親会社の信義ガラス(
00868)や、半導体受託製造のSMIC(
00981)、製薬会社の翰森製薬(
03692)も高い。前日に安かった不動産関連サービスの碧桂園服務(
06098)が反発した。半面、決算発表を終えた百度(
09888)とバドワイザーAPAC(
01876)の下げが目立った。大型ネット株のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)、長江グループ系公益事業者の長江インフラ(
01038)なども売られた。