20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比0.42%高の2922.73ポイントだった。深セン成分指数は0.04%高の8905.96ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7894億4700万元だった。
上海総合指数は序盤に心理的節目の2900ポイントを割る場面もあったが、節目を回復して下げ幅を縮小した。終盤にプラス圏に浮上して上げ幅を拡大すると、終値で1月5日以来、約1カ月半ぶりの高値を連日で更新した。最近の上昇を受けて利益確定の売りが相場の重しとなったが、寄り付き前に発表された2024年2月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、5年超物が3.95%と前月比0.25%低い水準となり、23年6月以来8カ月ぶりに引き下げられたことが好感された。セクター別では、文化・メディアや漢方薬、通信サービスなどが買われた半面、保険、造船、酒造などが売られた。
A株市場では、招商証券(
600999)や華泰証券(
601688)など証券株が高い。証券監督管理委員会(CSRC)が開いた座談会で、有識者が一部優良株などを対象に「T+0」取引の導入を提言したことが材料視された。このほか、富士康工業互聯網(
601138)や奥飛娯楽(
002292)、海信家電集団(
000921)なども買われた。半面、価格競争の激化を懸念して重慶長安汽車(
000625)やBYD(
002594)が売られた。
上海B株指数は0.14%高の250.60ポイント、深センB株指数は0.34%安の1027.96ポイント。