休場明け14日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日の米株式相場が大幅に下落したことで、運用リスクを回避する売りが先行している。13日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.1%と市場予想の2.9%から上振れし、米連邦準備理事会(FRB)による年内複数回の利下げ見通しが大きく後退した。
指数は日本時間午前10時33分現在、前営業日比1.51%安の15508.77ポイントで推移している。個別では、医薬品受託開発を手掛ける薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大幅安。米下院の中国特別委員会が2社を「安全保障上の脅威」と名指しし、嫌気する売りが出た。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、不動産開発の恒基兆業地産(
00012)と龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)の下落も目立つ。半面、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)が買われている。