8日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.07%安の16334.37ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の5598.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で883億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場は前日終値を挟んでもみ合った。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが新たに中国人寿保険(
02628)や中国人民財産保険(
02328)などの格付け見通しを引き下げたことが嫌気されたが、指数は約1年1カ月ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、8日夜に米雇用統計、9日に中国の物価統計の発表がそれぞれ控えており、様子見ムードが強まり、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、周大福珠宝(
01929)が5%超下落したほか、華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)など本土不動産株の下落も目立った。紫金鉱業集団(
02899)や理想汽車(
02015)も安い。半面、AIAグループ(
01299)やアリババ集団(
09988)、美団(
03690)が買われて一定の支えとなった。舜宇光学科技(
02382)と銀河娯楽(
00027)は2%超上昇。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.38%安の3705.93ポイント。この他では、本土不動産株の融創中国(
01918)が19%超下げたほか、碧桂園(
02007)や遠洋集団(
03377)も大幅安。