8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.11%高の2969.56ポイントだった。深セン成分指数は0.36%高の9553.92ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9617億4400万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、総じてプラス圏でもみ合った。指数は約6週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感の強まった銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。もっとも、中国経済の先行き不安が根強いなか、11月の物価統計の発表を翌日に控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいもよう。2980ポイント付近の上値の重さが意識されると、後場に上げ幅を縮小した。
セクター別では、半導体、ガス、電子部品、通信設備などが高い。半面、不動産サービスが全面安。繊維・アパレル、不動産開発、建設コンサルティングなども下げた。
A株市場では、富士康工業互聯網(
601138)がストップ高となったほか、曙光信息産業(
603019)、用友網絡科技(
600588)などテクノロジー株の上昇が目立った。通信設備メーカーの武漢光迅科技(
002281)、中興通訊(
000063)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)も大幅高。ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が続伸した。半面、造園・緑化会社の北京東方園林環境(
002310)、不動産株の華夏幸福基業(
600340)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、小売チェーン運営の永輝超市(
601933)などが売られた。
上海B株指数は0.7%高の228.84ポイント、深センB株指数は0.02%高の1073.15ポイント。