2023-11-30 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(29日):ダウ平均13米ドル高とほぼ横ばい、金利低下が下値を支援
29日のNY株式相場はほぼ横ばい。足もとの大幅高で高値警戒感が意識されたものの、米国債利回りの低下や7−9月期GDPの上方修正が支援となった。
ダウ平均はおおむねプラス圏で推移し、13.44米ドル高(+0.04%)とわずかながら2日続伸して終了。S&P500は朝方に0.72%高まで上昇後、0.09%安とわずかに反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.16%安と小幅に反落した。月初来では、ダウ平均が7.19%高、S&P500が8.51%高、ナスダック総合が10.95%高と、3指数がそろって今年最大の月間上昇率ペースとなった。
S&P500の11セクターは不動産、金融、素材など6セクターが上昇し、コミュニケーション、エネルギー、生活必需品、公益など5セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はセールスフォースが2.41%高となったほか、インテル、ナイキ、アメリカン・エキスプレスが1%超上昇した一方、ウォルマート、シェブロン、ユナイテッドヘルス、マイクロソフトが1%超下落した。
7−9月期GDPは速報値の前期比年率4.9%から5.2%に修正され、予想の5.0%を上回った。ただ、同コア個人消費支出 (PCE)価格改定値は2.3%と速報値や予想の2.4%を下回った。景気の底堅さが示された一方、インフレのピークアウト期待も高まった。米国債利回りは前日の4.33%から4.257%へと9月14日以来の水準に低下した。