28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.23%高の3038.55ポイントだった。深セン成分指数は0.49%高の9833.46ポイントと3営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7727億6800万元だった。
上海総合指数は方向感を欠いた。朝方に安く推移した後、前日終値付近でもみ合い、終盤に上げ幅を広げて引けた。前日終値は今月3日以来、約3週間ぶり安値だっただけに、割安感が強まった銘柄を中心に買い直しが入って指数を押し上げた。ただ、不動産市況の悪化などの景気不安が引き続き重荷となり、上値は伸び悩んだ。セクター別では、自動車、電機、医療サービス、風力発電設備が買われた半面、不動産、空運、通信、銀行、保険が売られた。
A株市場では前日にストップ高を付けた自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)がきょうは10%近く上昇。同業の広州汽車集団(
601238)も高い。自動車部品の浙江世宝(
002703)と安徽中鼎密封件(
000887)、ウェイチャイ・パワー(
000338)は続伸した。宅配大手の順豊控股(
002352)、台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)も買われた。一方、空運の中国東方航空(
600115)、春秋航空(
601021)、中国国際航空(
601111)がそろって下落。豚肉大手の牧原食品(
002714)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)も下げた。
上海B株指数は0.53%高の231.33ポイントと3営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.29%高の1080.93ポイントと続伸した。