17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比2.17%安の17445.56ポイントだった。中国企業指数は2.34%安の5973.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で541億1000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きでほぼ全面安となり、じりじりと下げ幅を拡大。前日のNY市場で大きく下落したアリババ集団(
09988)が約10%下げ、インターネット大手が連れ安して相場の重荷となった。アリババ集団は前日の四半期決算報告のなかで、米国による半導体輸出規制の強化を理由に、クラウドインテリジェンス事業部門のスピンオフ計画の棚上げを発表。同社創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の家族信託が同社の米預託株式(ADS)1000万株を売却すると伝わったことも、売りを誘った。
個別では、アリババ集団のほかにネット株の百度(
09888)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって下落。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)と、同業の京東健康(
06618)も安い。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、不動産開発の華潤置地(
01109)、都市ガスの新奥能源(
02688)も売られた。半面、前大引け後に2023年7−9月期決算を発表したネットイース(
09999)が大幅高。製薬の翰森製薬(
03692)、中国生物製薬(
01177)も買われた。