2日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに急反発。終値は前日比4.02%高の18949.94ポイントだった。中国企業指数は4.53%高の6428.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で1491億3000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、次第に上げ幅を拡大。後場に一時、心理的節目の19000ポイントを上抜ける場面があった。米連邦準備理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が広がるなか、下落基調にあったオフショア人民元の対米ドル相場がこの日の取引で上昇し、買い安心感を支えた。米議会上院が1日夜(香港時間2日朝)、連邦政府の債務上限を停止する法案を可決したことも支援材料。前日のハンセン指数終値が6カ月ぶりの安値圏だったとあって、幅広い銘柄が買い直された。
ハンセン指数を構成する76銘柄のうち73銘柄が上昇した。人民元相場の動向に株価が敏感な中国本土系不動産株が買いを集め、龍湖集団(
00960)、碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、華潤万象生活(
01209)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)がそろって急反発。大型ネット株のアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)、テンセント(
00700)も大幅高となり指数を押し上げた。このほか上昇率が10%を超えたのはスポーツ用品の李寧(
02331)とアルミメーカーの中国宏橋(
01378)、自動車販売の中升集団(
00881)。一方、下落した銘柄は長江インフラ(
01038)と創科実業(
00669)、長江実業集団(
01113)だった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は5.33%高の3824.28ポイントと続伸。データーセンターの万国数拠(
09698)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)、電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)が大幅高だった。半面、前日大引け後に2023年1−3月期決算を発表したビリビリ(
09626)が逆行安を演じた。