2023-06-02 |
香港/投資判断/証券 |
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MSCI中国指数の目標値を引き下げも「オーバーウエート」は維持=ゴールドマン
ゴールドマン・サックスは最新リポートで、MSCI中国指数の2024年3月時点の目標値をこれまでの80ポイントから70ポイントに引き下げた。向こう12カ月間の平均PER予想を11.5倍から10.7倍に下方修正。ただ、目標値達成の場合は現在の水準から19%上昇することになる。『AAストックス』が2日伝えた。
ゴールドマンは、MSCI中国指数が22年10月の安値から23年1月に付けた高値まで59%上昇した後、現在の水準まで23%下落したことに言及。経済成長やインフレ、政策見通しが楽観的ではなかったため、年初来の中国株式市場は主な先進国市場、新興国市場を大きくアンダーパフォームしたと指摘した。
一方、中国株に対して引き続きポジティブな見方を示し、投資判断を「オーバーウエート」に据え置いた。中国の経済成長と流動性が周期的・構造的な課題に直面しているものの、リスク・リターンが合理的な水準にあることを理由に挙げた。また、バリュエーションが周期的な底値に近づいているほか、4−6月期の企業の利益成長の加速が期待できるとした。