30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続落。前場終値は前日比0.98%安の18369.93ポイントだった。中国企業指数は0.99%安の6189.38ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で491億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。前日まで4日続落し、約6カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったが、31日に中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月2日に米雇用統計が発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がった。また、中国の景気減速への警戒感も相場の重しとなった。
個別では、龍湖集団(
00960)や碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)など不動産株が売られたほか、東方海外(
00316)や中国生物製薬(
01177)も安い。半面、舜宇光学科技(
02382)やBYD(
01211)、ペトロチャイナ(
00857)が買われた。創業者で大株主の謝清海氏と葉維義氏が発行済み株式の最大30%を広発証券(
01776)に売却する交渉を行っていると発表したバリュー・パートナーズ(
00806)は15%近く上げて寄り付いたものの、前場終値は2.25%高。