週明け29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.28%高の3221.45ポイントだった。深セン成分指数は0.80%安の10822.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9208億1500万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。米国の債務上限問題への警戒感が後退し、前週末のNY市場が上昇した流れを引き継いだほか、指数は4カ月超ぶりの安値圏とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、中国の景気減速に対する懸念などから上値の重さが目立ち、指数は一時マイナス圏に沈む場面もあった。セクター別では、ゲームや電力、造船が買われた半面、風力発電設備が全面安。太陽光発電設備、自動車部品、自動車も売られた。
A株市場では、華電国際電力(
600027)や広西桂東電力(
600310)、上海電力(
600021)が大きく上げた。米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)との合弁会社の株式を買い取り、完全子会社化すると発表した紫光(
000938)も高い。半面、武漢市財政局と同市政府系企業の武漢長江資産経営管理有限公司が先ごろ公表した債権回収先のなかに東風武漢軽型汽車有限公司が含まれていたことについて、東風汽車(
600006)は資本関係を否定したが2%近く下落した。
上海B株指数は0.74%安の281.52ポイント、深センB株指数は1.15%安の1131.36ポイント。