26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.35%高の3212.50ポイントだった。深セン成分指数は0.12%高の10909.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8205億500万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3200ポイントを割り込んで寄り付くと、前場はマイナス圏でもみ合った。米国の債務上限問題を巡る不透明感や、中国経済の先行き不安、米ドル高・人民元安を受けた資金流出懸念などが引き続き相場の重荷となり、リスク回避の動きが続いた。ただ、3180ポイント付近の下値の堅さが意識されると、後場にプラス圏へ急浮上し、あっさりと3200ポイントを回復。指数が前日まで終値ベースで4カ月超ぶり安値を連日で更新していただけに、値ごろ感の出た銘柄が買い戻されたもよう。
セクター別では、教育、漢方薬、通信サービス、ソフトウエアサービスが高い。半面、太陽光・風力発電設備、石炭、バッテリー素材などが売られた。
A株市場では、教育関連の中公教育科技(
002607)がストップ高。医薬品関連の上海莱士血液製品(
002252)、華潤三九医薬(
000999)、電子設備メーカーの曙光信息産業(
603019)と富士康工業互聯網(
601138)、通信設備大手の中興通訊(
000063)も買いを集めた。半面、太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)、石炭大手の中国神華能源(
601088)が安い。自動車メーカーのBYD(
002594)と長城汽車(
601633)は大幅に続落。BYDの製品が排出基準を違反した疑いがあるとして、長城汽車(
601633)が当局に通報していたことが前日に明らかになった。
上海B株指数は0.14%高の283.62ポイント、深センB株指数は1.42%高の1144.48ポイント。