中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は18日大引け後、クラウドインテリジェンス・グループをスピンオフ上場する計画を取締役会で承認したと発表した。向こう1年以内に株式を既存株主に分配する方式での分離・独立を目指す。スピンオフ前に外部から同グループへの戦略出資も受け入れる。同グループはクラウド、人工知能(AI)、釘釘(ディントーク)などを手掛けている。
国際デジタルビジネス・グループが外部からの資金調達に着手することも発表した。同グループはラザダ、アリエクスプレス、トレンディオールなどの事業を展開している。一方、アリババ集団が67%出資する物流子会社の菜鳥集団が新規株式公開(IPO)の検討を始める。向こう12−18カ月内の上場を見込む。生鮮スーパー事業「盒馬(フーマー)」も向こう6−12カ月内の上場を目指してIPOの準備に入る。
アリババ集団は今年3月、組織とガバナンスを6つの事業グループに分け、各グループが外部からの出資受け入れやIPOを視野に入れる計画を発表していた。
アリババ集団の18日終値は前日比2.69%高の87.75HKドル。