22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.92%高の19629.21ポイントだった。中国企業指数は1.68%高の6659.64ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で612億5000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に上げ幅を急拡大。米金融当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの見方から前日の米株式相場が上昇し、香港でも運用リスクを取りやすくなった。イエレン米財務長官が21日、「銀行危機が悪化すれば預金をさらに保護する用意がある」と述べた。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ姿勢を見極めたいとの気分も漂い、ハンセン指数は上昇率が2%を超えると伸び悩んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が香港時間23日未明に公表される。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のアリババ集団(
09988)が買われて相場の上昇を主導。不動産株が買いを集め、九龍倉置業地産(
01997)、龍湖集団(
00960)、碧桂園服務(
06098)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)が大幅高となった。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に反発した。一方、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、家電の海爾智家(
06690)が反落した。