休場明け30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前営業日比0.14%高の3269.32ポイントだった。深セン成分指数は0.98%高の12097.76ポイントと8営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆620億9500万元だった。
上海総合指数は高く始まった。春節(旧正月)連休中に米国など海外の主要株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行した。ただ、休場前の終値は約5カ月ぶり高値だったとあって、利益確定売りが出て上値は伸び悩んだ。始値で心理的節目の3300ポイントをいったん回復したものの朝方に同水準を割り込み、じりじりと上げ幅を縮小して終えた。
セクター別では、自動車と航空宇宙、包装材が全面高。教育と電池、風力発電設備も買われた。半面、保険が軒並み安となったほか、空運と観光、証券が売られた。
A株市場では、2022年12月期業績見通しを発表した科大訊飛(
002230)がストップ高を付け、ハイテク株の歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)が急上昇。自動車株のBYD(
002594)と宇通客車(
600066)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)も高い。一方、春節(旧正月)連休中の消費拡大期待から買われていた銘柄の下落が目立ち、万達電影(
002739)、王府井集団(
600859)、中青旅控股(
600138)、中国旅遊集団中免(
601888)がそろって売られた。不動産開発の万科企業(
000002)、家電の美的集団(
000333)も下げた。
上海B株指数は0.38%安の299.04ポイントと8営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.19%高の1224.13ポイントと7営業日続伸した。