9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.30%高の3206.95ポイントだった。深セン成分指数は0.98%高の11501.58ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆90億9600万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はプラス圏で堅調に推移した。ここ最近の上昇を受けて利益確定の売りが広がったが、中国の新型コロナウイルス対策を統括する国務院聯防聯控機制が現地時間午後3時から記者会見を行うことを受け、一段の規制緩和を期待した買いが指数を押し上げた。指数は結局、終値で心理的節目の3200ポイントに乗せてこの日の取引を終えた。午前に発表された2022年11月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇し、市場予想と一致した。生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)は同1.3%下落(市場予想は1.4%下落)。セクター別では、医療器械や酒造、非鉄金属などが買われた半面、物流や観光・ホテル、教育が売られた。
A株市場では、防疫対策の緩和や元旦・旧正月の到来で白酒の消費が持ち直すとの見方から貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)が大きく買われた。三一重工(
600031)や万科企業(
000002)、安徽コンチセメント(
600585)の上昇も目立った。半面、華潤三九医薬(
000999)や中青旅控股(
600138)、永輝超市(
601933)などが大きく下げた。
上海B株指数は0.49%高の291.57ポイント、深センB株指数は0.83%高の1163.25ポイント。