2022-11-25 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発、3100ポイント回復も上値重い 金融株や不動産株に買い
25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.40%高の3101.69ポイントだった。深セン成分指数は0.48%安の10904.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7398億8900万元だった。
上海総合指数は小安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上すると、心理的節目の3100ポイントを挟んでもみ合った。追加の金融緩和への期待から買いが広がったが、24日に中国本土で新たに3万2943人(前日比+1287人)の新型コロナウイルスの感染が確認され、データを比較できる2020年4月以降で最多を更新したことを受け、行動制限の強化で景気が減速するとの警戒感も強まり、上値の重さが目立った。指数は結局、節目をわずかに上回ってこの日の取引を終えた。セクター別では、保険と銀行が全面高となったほか不動産開発や不動産サービスも買われた。半面、電子化学品と電機が全面安。バッテリーや太陽光発電設備も売られた。
A株市場では、万科企業(
000002)や招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)など不動産株が買われたほか、中国交通建設(
601800)や中国建築(
601668)などインフラ建設関連も高い。半面、太陽電池材料の単結晶シリコンウエハーの価格を引き下げたと伝わり、隆基緑能科技(
601012)が大幅安。浙江世宝(
002703)や広州汽車集団(
601238)など自動車関連も売られた。
上海B株指数は0.17%高の289.66ポイント、深センB株指数は0.28%安の1120.82ポイント。