22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.13%高の3088.94ポイントだった。深セン成分指数は1.18%安の11002.93ポイントと5営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8846億2700万元だった。
上海総合指数は前日終値付近でもみ合う場面が目立ち、方向感を欠いた。中国政府が打ち出す景気下支え策への期待が根強いなか、値ごろ感が出た銘柄や政策の恩恵が見込める銘柄が買いを集め、相場を支えた。もっとも、国内の新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、景気減速への警戒感が相場の重荷。中盤に一時、心理的節目の3100ポイントを超えて推移したものの、次第に上げ幅を縮小して引けた。
セクター別では保険と銀行が全面高のほか、教育、建設、海運・港湾が買われた。半面、医薬品・医療関連や太陽光発電設備、観光が売られた。
A株市場ではインフラ建設関連の上昇が目立ち、中国交通建設(
601800)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。中国鉄建(
601186)、中国建築(
601668)、中国中鉄(
601390)はそろって大幅に反発。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)もストップ高。金融株の中国人寿保険(
601628)と平安銀行(
000001)、教育サービス株の中公教育科技(
002607)が買われた。一方、製薬の上海復星医薬(
600196)と華潤三九医薬(
000999)、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)と浙江世宝(
002703)が下落した。
上海B株指数は0.32%高の288.07ポイントと5営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.09%高の1125.51ポイントと小反発した。