緑葉製薬(
02186)は21日朝方、自社開発した新薬候補「LY03010」を統合失調症および統合失調感情障害の治療に使う米国での臨床試験のデータ分析が完了し、評価指標を達成したと発表した。「LY03010」の新薬承認申請を米国食品医薬品局(FDA)に提出する予定。
LY01005はパリペリドンパルミチン酸徐放性懸濁注射液の一種で、毎月1回筋肉注射する。抗精神病薬を服用する統合失調症患者が抱える医薬品依存を改善する可能性がある。同社は「LY03010」が足元の臨床ニーズを満たし、市場見通しは良好とみている。同新薬が加わることで中枢神経系診療分野の製品が一段と拡充するとした。公開情報によると、パリペリドンパルミチン酸持効性注射液の世界販売額は2021年通期が40億2200万米ドル、22年1−9月期が31億3200万米ドルだった。
緑葉製薬の株価は日本時間午後2時44分現在、前営業日比1.89%安の3.11HKドルで推移している。